<ネタバレ>犯人役のパトリック・マクグーハンが監督を兼任したエピソード。 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>犯人役のパトリック・マクグーハンが監督を兼任したエピソード。「祝砲の挽歌」でもマクグーハン演じる犯人は冒頭から犯行の準備を入念に行っていたが、今回も犯行に使う拳銃の薬莢を分解するシーンがあり、「完全犯罪の誤算」という邦題のとおり、緊張感のある丁寧な細かい描写には感心した。(見る前はなにをいまさらなタイトルと思っていたのだが。)コロンボがなかなか犯人の手掛かりをつかめないという展開も見ごたえがあって面白かったし、コロンボをなんとも思っていないような態度など今回の犯人は余裕しゃくしゃくで、そのうえやたら紳士的に見え、キャラクターとしてはかなり印象に残る。(今回、犯人役マクグーハンの吹き替えを担当しているのは久米明。紳士的に見えるのは彼の落ち着いた穏やかな声のせいもあるのかもしれない。)でも、やはり犯人が犯行時に噛んでいたチーズとガムの噛み跡が決め手というのはいささか強引な気もする。途中出てくるユダヤ人のギャグがなにが面白いのか分からないが、それよりもつい、もう一つのアイリッシュのギャグが何なのか気になってしまった。劇中にfaxやリダイヤル機能のついた電話が登場していて、いかにも90年代初期ごろの作品ということを感じさせている。