<ネタバレ>シリーズ第3作。今回は「網走番外地」というよりは完全に「日本 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>シリーズ第3作。今回は「網走番外地」というよりは完全に「日本侠客伝」のような任侠映画のような雰囲気で、見ていて何か違和感を感じるものの、これはこれで面白い。橘(高倉健)と混血の少女との交流がいいアクセントになっていて、これが本作を印象に残るものにしていると思うし、健さんのカッコよさも前作より今回のほうが出ている。「七つの子」を口笛で吹きながら登場する敵側ヤクザの用心棒を演じる杉浦直樹のキャラがどこかぶっ飛んでいて、ここらへんがマキノ雅弘監督の任侠映画とは違う石井輝男監督の持ち味なのかもしれない。(石井監督の映画を見るのもこのシリーズ見るのも3本目なのであまり大きなことは言えないかも知れないが。)前作では全く刑務所が出てこなかったが、今回は1作目の回想というかたちで少し登場するのでちょっと安心。アラカンが前作までと違う役柄を演じているのは先週に前作を見たばかりのせいか、ものすごく違和感を感じたが、「緋牡丹博徒」シリーズ同様にこういう親分役の彼は様になっておりカッコイイ。ただ敵側の親分がまたしても安部徹で、そこに3作目にして早くもマンネリを感じ、すぐに4作目を見るかどうするか少々迷うところ。