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出演者たちのコスプレショーを見せられている感じで、慣れるのに少々時間がかかってしまった。前作を見ていないので比べられないけどストーリーも東映の特撮ヒーローものに毛がはえた程度の脚本で見ている間はそんなに気にならないが、見おわって何か残るものもないので全体的な印象は普通の夏休みのファミリー向け映画で可もなく不可もなくというところか。ねずみ男を演じる大泉洋や砂かけ婆を演じる室井滋、その他、上地雄輔や特殊メイクで顔が判別不能になっている佐野史郎など見るからに妖怪役を楽しそうに演じている出演者が多い中でこれが遺作映画となってしまったぬらりひょん役の緒形拳の存在感が物凄く、こういう役でも手を抜かずにきっちり演じている。今になって見ると痛々しくは感じないもののよく見てみると動きの少ない演技で、きっとつらかったんだろうなあとつい思ってしまうのだが、それを画面から直接感じさせない名演を見せていて、あらためてすごい名優だと思った。つつしんでご冥福を祈りたい。