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<ネタバレ>このシリーズ、テレビの連ドラ版はBSの再放送で今回初めて見ているが、同じく堤幸彦監督がメイン演出を手掛けた同系統の「ケイゾク」や「SPEC」と比べるとそこまで大風呂敷を広げることもなく、そのおかげかかなり見やすくて、山田(仲間由紀恵)と上田(阿部寛)のコミカルな掛け合いがくだらないけど楽しい。本作は連ドラシリーズ版パート2終了後に公開された劇場版シリーズ第1作だが、劇場版だからと特別なことはせず、本当にテレビシリーズと同じノリで作られているのはシリーズこの時点までをずっと見てきた者としては安心して見ていられるし、「ケイゾク」、「SPEC」の劇場版のようにテレビシリーズのネタ(黒門島とか)を引っ張っていないので純粋に一話完結のエピソードとして見られるのも良かった。ただ、出来としてはやはりテレビシリーズのほうが面白く、テレビシリーズは1エピソード2話完結が基本なので、この劇場版はそれよりも実質30分ほど長いだけなのだが、その分だけ間延びしていて、とくに中盤の自称神三人(竹中直人、ベンガル、石橋蓮司)との対決シーンは見ていて少し飽きてくる。それに先ほどテレビシリーズと同じノリで安心と書いたが、あまりにもいつもと同じという感じで、それもちょっとどうかと思った。テレビシリーズでは山田の子供時代を演じていた成海璃子が別の役で登場し、山田を演じる仲間由紀恵と共演しているのは面白いが、やはり若干の違和感がある。