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<ネタバレ>本作では前半に「軍艦マーチ」をバックに大海戦シーン(←というにはドタバタすぎてちょっと大げさな表現かも?)が描かれ、どちらかといえばほのぼのした雰囲気だった「青い紅玉」とはがらりと雰囲気が変わっているが、やはり単純に面白い。宮崎駿監督は後年の作品でも群集のシーンが印象に残るものが多いが、ここでも見事な群集シーンを描いていてやっぱりうまい。「青い紅玉」では空中アクションで魅せてくれていたが、今回は海でのアクションがメインで、登場する潜水艦や駆逐艦が非常にカッコよく描かれ、大砲を撃ちまくるシーンなどはテレビ用と思えぬ迫力があり、宮崎監督の空だけではない戦闘シーンの描写のうまさを感じさせている。(下の方も書かれているが、このシーンはけっこう爽快だった。)それに手旗信号のシーンもどことなく「紅の豚」を思わせるもの。後半の深海に沈められた船からの脱出もハラハラもので、思わず見入ってしまった。永井一郎が演じる大佐とその双子の兄のキャラクター描写もコミカルで面白かった。ただ、本作は「青い紅玉」に比べるとホームズ自体の活躍は少なめでそこが残念と言えば残念。テレビシリーズ(ホームズの声が「大草原の小さな家」の父さんから「007」のロジャー・ムーアに変わっているらしい。)は一度も見た事がないので、また機会があれば見てみたいと思う。[良:1票]