<ネタバレ>最初の脚本はもっとシリアスな雰囲気だったらしいが、全体的にポ .. >(続きを読む)[良:1票]
<ネタバレ>最初の脚本はもっとシリアスな雰囲気だったらしいが、全体的にポジティブで明るい雰囲気の娯楽作でとても面白かった。岡本喜八監督の映画で加山雄三や佐藤允が出ているというとつい「独立愚連隊」みたいな雰囲気を期待してしまうのだが、やはり雰囲気的に似たところも感じられる。それだけではなく、黒澤明監督の「隠し砦の三悪人」のような雰囲気もあり、星由里子が雪姫を思わせる気の強いヒロインを演じているのが面白い。この映画の星由里子は若大将シリーズで演じているヒロイン・澄子よりも可愛かったし、下の方が既に書かれているけど、雪姫を演じる上原美佐よりも魅力的だったと思う。映画は「隠し砦の三悪人」にくらべると確かに殺陣の迫力や緊張感がイマイチで、完成度では及ばないと思うものの喜八監督の軽快な演出と加山雄三の陽性なキャラクターのおかげか「隠し砦の三悪人」よりも見やすい映画で痛快さも増しているような気がして、こちらのほうが個人的には好みかもしれないなあ。ラスト近くで馬借の一人が背中の出血を確認した後、悲鳴をあげて倒れるシーンは笑えるが、ひょっとしたらこのシーン、「太陽にほえろ!」の松田優作の殉職シーンの元ネタかもしれないと一瞬思ったけどさすがにそれはないだろう。[良:1票]