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前年の「座頭市地獄旅」の三隅研次監督と伊藤大輔脚本のコンビが再び手を組んだ「眠狂四郎」シリーズ第8作。「座頭市地獄旅」は面白かったけど、ちょっと不満も残る作品だったのでどうかなあと思っていたが、この映画ではそういった不満も特になく、むしろ時代劇としてもかなりの傑作に仕上がっていると思う。俳優陣ではなんといっても悪役である愛染を演じる天知茂が最高だった。同じ三隅監督の「座頭市物語」でも印象的だった彼だが、ここでもすごく良い芝居を見せていて印象に残る。ラストの屋根の上での狂四郎と愛染の対決もすごかったが、最後のシーンで思わず「座頭市物語」の平手造酒の最期がオーバーラップしてしまった。