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<ネタバレ>シリーズ第7作。今回は大宮(勝新太郎)と有田(田村高廣)が上官の策略によって引き離されるというのがコンビものシリーズにはありがちに思いながらも面白かったし、その上官を演じるのが安部徹とか小松方正という分かりやすいキャスティングなのも安心して見ていられた。1作目から元々コメディー要素の強いシリーズだったのだが、今回は脚本に東宝で社長シリーズなどを担当している笠原良三が参加しているせいか、いつもよりもコメディー要素がさらに強くなっていて、大宮が釣ってきた魚をフライにして食べた全員が腹痛を起こすシーンなど、笑えるシーンが増えていて、その意味でも娯楽映画としてじゅうぶんに楽しめた。でも、これは前作がこのシリーズにしてはちょっとシリアスになり過ぎた感があったので、その反動かもと思ってみたりした。クライマックスの大宮が軍旗を取り戻すシーンも、そこまでシリアスにならず、大宮の超人ぶりがこれでもかと言わんばかりによく描かれていて楽しい。ラストで唐突に終戦になるのは意外な気がしたが、もう階級も減ったくれもないと上官三人相手に大暴れする大宮の姿はこれまでのどの回よりも爽快感を感じた。ラストシーン、軍を去っていく大宮と有田の会話も前作に続いて印象的。それにしてもこのシリーズ、大映のものはもう一本あるのだが、この終わり方で果たして次回はどう続けるのだろうと気になってしまった。