「ジェルミナル」とは春先4月頃「すべてのものみな芽吹くとき」 .. >(続きを読む)
「ジェルミナル」とは春先4月頃「すべてのものみな芽吹くとき」という意味らしいです。文豪エミール・ゾラの全20巻の大著「ルーゴン・マッカール叢書」の一部(13巻。7巻が「居酒屋」)の映画化。「ジェルミナル」はゾラの社会主義への傾倒が明らかになったと言われる作品。私は原作未読で詳しいことは知らないが、これで全体のほんの一部なんて・・すごいな。読んだ人は原作とどう違うかなどこの後のレビューで教えてくださると感激です。原作読んだら印象かなり変わるかもしれない。しかし、製作当時フランス映画史上最高の製作費がかけられたというこの大作がレビューされてないのはなぜ?。日本にはアカ狩りが吹き荒れているのか?。私は社会主義嫌いなので許して下さい。この映画の製作者は政治的意図が強いそうです。でも、製作当時のフランスの政治的状況に無知な私にはよくわからない。どないせえっちゅうの?。単なるイデオロギーの押しつけには見えないし、社会主義批判なのか?とすら思ってしまったりして・・。ひたすら失業や不況に対する憤りのようなものは伝わってくるが・・。世の中単純じゃないってことなのか?ゾラの原作が単純な主張を許さないのか?。単なる私の知識不足ですが・・。政治性に傾くあまり人間関係の描写やドラマの盛り上がりの方も中途半端になっている気がします。しかし、小難しいこと抜きに面白かったです。。結局ストライキの話ですが、フランス第二帝政下の炭鉱、子供や女性まで超長時間重労働をしている社会を背景とした本作は、悲惨な生活の中で虐げられる労働者たちの姿を丁寧に描いています。主人公は少し都合のいい立場にあるような気がしましたが・・。しかし、怒り狂ったおばちゃんたちの凄まじい行動には絶句。この映画はフランス本国ではハリウッド映画を抑え大ヒットしたらしいですが、自分の周りでは少しも話題になったことがない。こんなのがヒットするんだからフランスっていう国はヘンだとは思いますが・。この映画って日本だとマスコミによっては毛嫌いするところもあるんじゃないかな?。評論家や映画通には受けてるのかな?。けなされているのかな?。この映画の資本家を思うと今年の労基法改正にも納得してしまう自分なのでありました・・。世の中甘くないっていう映画なのか?。