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<ネタバレ> レンタル店のパッケージのうたい文句から、昭和三十年代の貧しいが古きよき時代をうたいあげる『三丁目の夕日』路線かと思いきや、『バック・トゥー・ザ・フューチャー』や『12モンキーズ』のようなタイムスリップによる問題解決ものでした。どうやら、息子が父親を理解するにはタイムスリップが必要だ、と言いたいものらしい。それはともかく、原作を読んでいないので、どちらを責めていいのかわからないし、この手のもの全般にいえることだけれども、過去の歴史事象に介入してその後を変更してはならないというタブーは守ってほしかった。このタブーを破ったトリックは、ドラマ作りを途中で根底から御破算にする自爆的トリックであって、文芸も映画も自由とはいえ、つきあわす観客に失礼だと私は思う。なので高い点数はあげられません。それでも、田中泯は現在の日本映画のピカイチのバイプレイヤーだと感じ入りました。そこが唯一のみどころかな。