<ネタバレ>一流のヒューマンもの。いわゆるニューハーフとして生きる彼女ら .. >(続きを読む)
<ネタバレ>一流のヒューマンもの。いわゆるニューハーフとして生きる彼女らの複雑で微妙な心理描写が、おしつけがましくなくさらっと、でもいい意味で湿っぽく、時々おかしく描かれていて絶妙。
20代、30代、50代(もうちっと上か?)であろう主人公3人。それぞれがトランスジェンダーとして違う問題を抱えたまま、ドサ回りのため住み慣れた都市部を離れ地方へ。その過程でいろんな人々に出会い、それぞれが自分自身の問題とがっぷり四つに組み、新たな答えを得る。砂漠で出会うアボリジニの人々とのパーティシーンはとても素敵。一番のお気に入りのシーン。
衣装、最高。洗練された虚飾、というか。ポップだ。終盤近く、ドラッグクイーンの衣装のままキャニオンに立つ(さすがにハイヒールははけなかったらしく、足元だけがいきなりスニーカーなのに爆笑)という夢をかなえる3人の姿が印象的だった。大自然と過剰装飾のギャップにうなる。
ポップでちょっとクレイジーだけど心に響く。音楽も最高。あたしにとっては、オールタイムベスト10に入ると言っても過言ではない!