非常に完成度の高い作品。このタイトル自体がラストの伏線になっ .. >(続きを読む)[良:2票]
非常に完成度の高い作品。このタイトル自体がラストの伏線になっているということにも感服する。あのラストでなければこのタイトルは生きて来ない。タイトル自体が作品世界を内包し、予め全てが決定している、そういう意味では非常に排他性のある作品。観客は考える余地も口出しする権利も与えられず、事物の目撃者としての世界の外からの傍観しか許されない。非常に排他的。そして孤高の美学を無感情に見せ付けて終わる。観客は衝撃を受け、ひたすら茫然とする。脚本、キャスティング、カメラワーク、演出、その全てが計算され尽くされた傑作。自らは観客を拒絶しながらも、観客には自らを拒絶させないひどく残酷な作品。[良:2票]