少し残念だ、と思った。私は、ギャスパー・ノエ監督のセンスが大 .. >(続きを読む)
少し残念だ、と思った。私は、ギャスパー・ノエ監督のセンスが大好きなのだけれど、この作品で彼の底が見えてしまったような気がした。彼は暴力的な映画を撮り続けて来た。ならこの作品が最凶なのは間違いない。でも私はそうは思わなかった。確かにこの映画の表層的、視覚的な暴力描写には、他の2作など及びもつかない。でも私は「カルネ」「カノン」の方が暴力的だと思う。それは多分、北野武が「「BROTHER」より「DOLLS」の方が暴力的だ」と言うのと同じ理由で。前2作を超えるものを作るには、とにかく扇情的で人の不快感を掻き立てる映画だろう、と表層的な暴力描写に頼り過ぎてしまったのかも知れない。それが非常に残念。次に期待して、7点。