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長大なストーリーを簡潔に、過不足なく描いた職人技にも驚嘆するが、何よりも、超絶技巧の連続技に目を見張る。冒頭、夏のだるだるな暑さを漲らせたワンシーンワンカットから、現世と地獄が一続きになるストップモーションまで、映画の技法とはこれや、といわんばかり。しかももちろんそれは技法自慢なんぞではない。技と技の果てに映画の彼岸がある。観たこともない映画がここにある。大島渚が、こんな映画は作れない、と感嘆したそうな。[良:3票]