<ネタバレ>ラスト。息子の空想と共に展開が加速していく。そのスピードに自 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>ラスト。息子の空想と共に展開が加速していく。そのスピードに自分の記憶が重なった。庭の茂み、路地の坂道、裏山の杉林の暗がり、夕暮れの校庭、校舎の廊下から階段へ駆け上がる、放課後の図書室、本を読むあの子・・・見えていたものは何でもないものばかりだったのに、ドキドキワクワクした。緊張、恐れ、とまどい、対決、歓声、叫んだ、手を振り上げる、吹き出す汗。それは紛れも無く冒険だった。「子供だったから・・・」本当にそれだけ?朝の静けさ、真夏の太陽の眩しさ、夕日の暖かさ。感じるものは鮮烈に感覚を貫いた。それは記憶を超えて空想となる。そんな感覚はどこへ行ってしまったのだろう。目に見えるものが全てではない。心に感じるものが真実なのだ。つまらない現実なんて幻だよ。だって世界は自分の胸の中にあるんだから。子供ができたら塾とか習い事もいいけど、たくさん冒険をさせてあげたい。