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<ネタバレ>とにかく脚本が秀逸で、よくこのようなストーリーを考えることができるものだと思う。もちろん、それを違和感なく演じることのできる主演の二人(もちろん撮影カメラマンなど周辺のスタッフ)も素晴らしいので脚本の良さを実感できるのだろう。
内容は、前作に比べて会う時間が短い分、よりリアルタイムに進む。青年から壮年に向かう30代の機微を現した会話がやはり魅力的。時間がないためか早口すぎて味わう余韻がないが、ウィットに富んだセリフは前作から変わらない。セリーヌのヒステリーやイーサンホークの家庭の現実などの影の部分もきっちりと描かれており、それがゆえに観ているこちら側もややストレスを抱え込みながらも引き込まれてしまう。
個人的には、もっとオプティミスティックでユーモアに富み、ゆったりとした会話のほうが好みなのだが、これはこれでセリーヌたちの等身大を見ているようで良いと思う。
ラスト、またまた結論を出さずに観客の判断を問うかのような結末がまた秀逸である。