<ネタバレ>冬の季節にこれだけ似合う映画はない。光と影を使った淡い画面と .. >(続きを読む)
<ネタバレ>冬の季節にこれだけ似合う映画はない。光と影を使った淡い画面と、静かな音楽、中山美穂の透明感。すべてがマッチしている。
ノスタルジックで、甘美な感傷を誘い、日本人好みの細かい感情の機微を感じ取れる作品。
次第に埋もれていた事実が浮き彫りにされていく、という奥ゆかさしさ。こんな日本映画がもっとあったらいいのに。
高熱を出して倒れて運ばれるくだりでやや冗長に感じるものの、酒井美紀が雪の上で滑るシーン、図書館でカーテンが風にはためくシーンなど、セリフがなくとも忘れがたい映像が多い。
小樽や神戸やお山の美しい風景も含め、長く手元においておきたい好作品。