<ネタバレ>アームストロング船長というとヒーロー的なイメージしかわかない .. >(続きを読む)
<ネタバレ>アームストロング船長というとヒーロー的なイメージしかわかないが、当時の宇宙計画は現在のような信憑性が全くなく、半ばギャンブルのような状態。仲間を次々と失い、世間も必ずしも味方ではない。打ち上げに向かう彼の背中からは悲壮感しか伝わってこなかった。また、そんなところに大事な夫を、そして父親を何故行かせねばならないのかという家族の葛藤も痛いほど伝わってきた。チャゼル監督の演出は相変わらず秀逸で、外観を極力排し内観を多用することで、宇宙での閉塞感と緊張感がハンパない。月面着陸の高揚感とは程遠い、重く濃密な2時間を堪能致しました。