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顔を知っている役者がゴロゴロ出てくるので、安心して見れいられます。が、そう思ったのも束の間、作戦開始早々から何がなんだかわけがわからなくなります。これは〝ゴロゴロ〟の弊害でもあるのですが、複数の部隊や役者の見せ場がブツ切りで描かれるので、それぞれの位置関係や全体像が見えてこない。木ばかり見せられて森が見えないという感じ。私には残念ながら現地の土地勘がゼロなので、なおさらです。結局、さして感情移入もできず、なんか作戦が失敗してるっぽい、と伝わってくるだけ。徒労感の漂うラストシーンでしたが、その部分のみ、ようやく別の意味で共感できました。
それにしても、戦時中の作戦失敗といえば日本軍こそ素材の宝庫のはずですが、その手の映画は滅多にない気がします。なぜなんでしょう。日本の映画関係者は反体制気取りの方が多そうなので、こういう素材こそ喜々として作品化しそうなものですが。