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<ネタバレ>最後までハラハラさせるのは、さすがだなあという感じ。しかし、ヒロインがこの生活能力のカケラもないダンナのどこに惚れたのか、なぜさっさと愛想を尽かして別れないのか謎。場合によっては訴訟を起こしても勝つでしょう(しかし賠償金の取り立ては難航しそう)。結局、イケメンだから?
一説によると、この結末にもいろんな解釈があるそうで。ただいずれにせよ明らかなのは、この後のヒロインはけっして浮かばれないということ。ダンナが急に真面目に働き出すとは思えないので、借金はさらに膨らみ、メイドさんは当然解雇、豪邸も追い出されて路頭に迷うことになるでしょう。できることなら80年前に行き、ヒロインに「目を覚ませ!」と言いたい。イケメンなんてロクなもんじゃねえぞと。
余談ながら、ヒッチコックは国際政治だスパイだ陰謀だという大がかりな話より、こうしてチマチマと個人の心の内面を追う話のほうが合っている気がします。