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<ネタバレ>久々に、目を背けたくなるほど痛そうな作品でした。しかし主題はそこではなく、そこに至るまでの過程でしょう。転落時の絶望感たるや、想像を絶するものがあります。しかも興味深いのは、世の中の誰一人として主人公の安否を心配していないこと。彼女とはすでに別れ、親からの電話には出ず、誰にも行き先を告げて来た風ではないので当然でしょう。言い換えるなら誰も待っていないわけで、生還しても日常が戻るだけ。主人公がその状況を一番理解しているはずなので、絶望感はひとしおだったと思います。
それでも生き続けたわけで、そのメンタルタフネスの源泉をぜひ知りたいところです。