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<ネタバレ>プライベイト・ライアン風のはじまりで、武器の消耗をさけるため2人に1挺しか鉄砲を支給せず突撃を命じるといった人間を物量としか考えなかった時代の悲惨な戦いを伝えるのかと思ったら、途中から男の嫉妬を描いた作品に堕してしまった。好演していたジョゼフ・ファインズのやくどころにフォーカスすれば、目的のため少年を危険にさらすことさえなんら疑念もいだかない共産主義のエリートが、片思いの女性が即死したと勘違いして、スナイパーの視線に自らをさらしてしまうお話だ。
野営中のジュード・ロウとレイチェル・ワイズのまぐわいも、さほどエロチシズムを感じなかった。ヒロインがやっぱり生きていたという幕切りもなんか物足りない。