話の本線である、子供に霊が見えるという設定の段階で、もはや「 .. >(続きを読む)
話の本線である、子供に霊が見えるという設定の段階で、もはや「まあ、そんなこともあるだろう」くらいの感覚の、ありふれているところがあり、多くの人が映画に期待する、この先どうなるのかというようなドキドキ感が薄いまま話が進んでいくのが、物語を起伏のないものにしているのではないかと思いました。よほどのどんでん返しがない限り観客は納得しないだろうと。監督はそれを見越してあのラストを持ってきているのでしょうが、なんだかラストの企画が念頭にあったようにも感じます。謎解きのもうひとつの、ヴィンセントと少年の関係、母親と少年の関係も説明不足。このあたりをもっとしっかり描いてくれたら、もっと見ごたえのあるものになったのではないかと思います。しかし、何の予備知識もなく観ていたのですっかりだまされました。