<ネタバレ>ケイト・ウィンスレットって大味でごっつい感じであまり好きじゃ .. >(続きを読む)
<ネタバレ>ケイト・ウィンスレットって大味でごっつい感じであまり好きじゃなかったんですが、大柄なドイツ人にぴったりだからか、まさに当たり役。なんかマドンナみたいにちょっと迫力ある、強い美しさです。ドイツに行ったことはないのですが、ドイツ人はナチスのした事を今もしっかり子供に伝え教育しているそう。だから虐殺が許されるわけでは全くないけれども。ハンナの罪も知らなかったからといって消えるわけでもない・・・ドイツ人の心には自分が関わったことでなくても、恥ずべきことをしたという自責の意識が今でも深くきざまれているのではないでしょうか。「じゃああなたなら、どうするの?」裁判でのセリフが重いです。この話は、読みきかせるという関係自体がとても魅力的だ。若い時の朗読は甘美でエロチックに、でも2人の間の微妙な距離を表すように。そして時を経たテープでの朗読は、離れた距離を感じながらも寄り添うように。原作は文盲であることがミステリーのような味付けを添えているところが魅力的だっただけに、知っていて見るのはちょっと寂しかったかなという気がしました。