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<ネタバレ>とくにシャネルに興味があるわけではなかったけれど、この映画を見てがぜんココ・シャネルに対する興味が沸いてきました。
ファッション誌も一般的でないこの時代、(今調べたらココが10歳のころにやっとヴォーグが創刊されています)装飾的かつ封建的な服装の時代に、誰をまねるわけでなくひとりシンプルを貫いた彼女。もっと言えば、この時代にシンプル=おしゃれという発想自体が無さそうな気がします。彼女曰く「嫌いな物に対して敏感なの」・・・美意識の高さはもちろんですが、着たいものが無いから自分で作ってしまう、そこが凄い。
ボーイが言います。「彼女はエレガントだ」・・・エレガントって何なんでしょうね。女性らしいorらしくない、華美orシンプル?それも関係ないような。なにか潔さ、品のようなものなんでしょうか。自分はファッショニスタではありませんがオンナの端くれとしてこれからもよーく考えていきたいテーマです。まあほど遠いんですけど。
あとスゴイのは彼女は上昇志向が強いわりにはけっこう男性に依存してて、なのに傲慢で媚びなくて自由。銀座のホステスも真っ青。その人間力の高さというか女力の高さ?が見られて面白かったです。なんかこうもっとビジネスウーマン然とした人をイメージしてたのもありますが。
いつ服作るんだろう・・と心配になるほど最後の方にしかメゾンは出てこないのでシャネル好きな人には物足りないかもしれませんが、自分は「伝記」にはあまり興味が無かったので、ひとりの女性の映画としてテーマが絞られているところに好感がもてました。