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現実的だけど非現実的、退屈だけど退屈じゃない、かっこいいけどかっこよくない、悲しいけれど悲しくない・・・・じつは矛盾であふれている現実をそのまま映画にしたかのようなガス・ヴァン・サントのぎりぎりの感覚が素晴らしい。大人になると美化しがちな学生時代ですが、その多くはたいくつな時間が占めていたことを思い出しました。映画としての楽しさに満ちているような作品ではないですが、「現実」に対して不思議なスタンスで立ち向かう監督の姿勢は、とても重要じゃないかと思うのです。