幸せ、怒り、恋、そして失恋、別れや悲しみなど、断片的な記憶が .. >(続きを読む)
幸せ、怒り、恋、そして失恋、別れや悲しみなど、断片的な記憶が交差する青年の心理を、美麗な映像で表現した監督の技量はすさまじい。アメリカの田舎が持つ、あの独特の温かさ、光を伝える技術も素晴らしい。自分の記憶の奥深いところに問いかけてくるような、甘美な音楽も、いまだ忘れられない。「おまえにはいつも割を食わされてきた」―――――やっぱり最後も割を食わされたケイジ。男と男の友情って、本来、描きにくい。でも、ラストは二人の、そんな友情関係を象徴する、これ以上ない、爽やかでユーモア溢れるラストだった。映画史に残る不朽の名作だと思うのだが・・・あまり売れていないようだ。