何から何まで稚拙な坊や二人のバカ騒ぎ。でもそれはあの年代特有 .. >(続きを読む)
何から何まで稚拙な坊や二人のバカ騒ぎ。でもそれはあの年代特有の熱を帯びていて、私はルイサに近い懐疑的な目線で彼らを眺めていた。劇中90%は坊や達のアホ話とセックスで満ちていていい加減だれてくるが、最後のコーヒーショップのシーンでこの映画に対する印象はちょっと変わった。夏の後に秋が来るように、流れる時間の中で自然に何かを悟り、良くも悪くも大人になった二人。生き続けることの切なさを感じた。傑作とは言い難いけれど、胸の奥に小さなシミを残す作品。「終りの楽園」、なるほどなあ…。