全ての男共は野生に餓えていた。そして、何かを壊したがっていた .. >(続きを読む)
全ての男共は野生に餓えていた。そして、何かを壊したがっていた。
存在する総てを。築いてきたものを。
そして己自身をも。
只一人、それさえも利用し、己を破壊するための目的として蔑む奴がいる。
それは、俺なのか、奴なのか、
答えは己を破壊したときに解るだろう。
そして、俺は目を、見開いた。
その答えを、俺のものとするために。
全編に渡り、二人の男の壮絶な生き様が展開されていく、
これは男のドキュメント・ムービーといっても過言はないだろう。
絶えず主人公の視点から指示される演出と構図。
逃げ惑う自身の影をあざ笑い、そして奮い立たせる男。
自身からの脱出。一歩先を行く男。
これは男を破壊するに足る、十分な映画だ。