<ネタバレ>1作目と比べると、確かに質は落ちている作品。しかし、当時の時 .. >(続きを読む)[良:2票]
<ネタバレ>1作目と比べると、確かに質は落ちている作品。しかし、当時の時代背景を考えると仕方のないことだと思う。
1作目のヒットにより、続編の要望があまりにも多く、続編を作らざるをえなくなった製作側。しかし、ヒット作の続編なのに予算は前作を大きく下回る金額しか配分されず。そして、脚本家のストーリ作成の苦悩、前作の主役「チャールトン・ヘストン」が前作の過酷な撮影を経験したため出演を拒否(結果、何とか冒頭と最後のみ出てもらった)などの事情があった。それでも続編として筋の通った1つの映画が完成できたことはすばらしいと思う。
最後の地球爆発は、脚本家の投げやりなオチにも思えるが、これ以上続編を作りたくないという製作者側の意向を受けてのオチである。つまり、地球がなくなってしまえばこれ以上の続編は作ることが出来ないし、要望も無いと考えたからだ。脚本家にとっても、これ以上「猿が人間を支配している地球の物語」としてのアイディアが出ないと考えたのもひとつの理由である。
しかし実際は、第3作が出来てしまった。それは、1~2作を見た人がやはり、強く続編を要望したことにあるし、配給会社的にもここまで有名になった作品の続編はぜひ作って欲しい(つまりお金にもなる)という社会的な圧力もあったのだと思う。
こういった当時の隠された社会的な事情を知らなければ、第2作は駄作と感じてしまうのも仕方ないが、知ってしまうとまた別の見方が出来て、よくぞここまで作り上げたなと関心てしまう。[良:2票]