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<ネタバレ>皆さんの作品レビューを拝見して初めて意味が分かりました。まず御礼を。よく観るとタイトルクレジットの前に重大なヒントが隠されていたのですね。それにしても、わざとらしいほど純朴で親切なベティ(20代半ばにしか見えず若々しい)と生活に疲れた感じのダイアン(実年齢程度に見える)では全く印象が違いナオミ・ワッツの女優としての力量を感じました。若々しい容貌といい、ホスピタリティといい、有名女優のおばといい、オーディションでの絶賛といい、夢(妄想?)の中での自分が理想化されているのがわかります。前半部で違和感を感じる妙に50年代ぽい雰囲気とか、監督のアダムがスポンサーに屈する形でカミラを主役に据えることとか、D・リンチの仕掛けがいたるところにはりめぐらされていて、難解ながらかなり面白い映画に仕上がっています。なんといっても意表を突いたエンディングに、「お静かに」ですからね。久しぶりにD・リンチ節を堪能しました。