<ネタバレ>「内なる顔と外部に対する顔を 使い分けるものはやがて どちら .. >(続きを読む)
<ネタバレ>「内なる顔と外部に対する顔を 使い分けるものはやがて どちらが真の顔か自分でもわからなくなる」―大司教のことを指していると思わせているが、実は別の人間を指していたという真実。オチはもちろん、終始見所がちりばめられた佳作だと思います。ただ、気になる点が2つ。アーロンという存在、全て演技だということだが、精神科医がそれを全く見抜けなかったのであれば、ヤブもいいところ。多重人格症状が専門ではないとのことだが、そんな人を証人とするのはいかがなものか。現実にこんなことがあったら、大問題だ。もう一つは、マーティンが全然「敏腕」弁護士じゃない点。もともと不利な立場にあったとはいえ、裁判では終始後手に周り、アーロンの多重人格による大立ち回りがなかったら、確実に敗訴になっていた。多重人格の症状が裁判で確実に出るとは言いがたかったはず。その辺りが惜しい。