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<ネタバレ>男の仁義と友情、そして裏切りの物語。ドニーの裏切りを知ったレフティは、最後まで彼に愛を注いだ。うだつのあがらない、へたれギャングだったが本当にダイナマイトガイだった。それに引き換え、FBIは多大な成果を上げたジョー(ドニー)に対して、形式的に表彰をしすぐに場を立ち去る(ちなみに、500ドルというのは、フロリダでの1時間の売り上げとかけていたのだろうか?)。推測だが、FBIはドニーの写真を持って裏切ったのではなく、さらに彼を利用して成果を上げようとしたのではないだろうか。そこには利用するだけのFBI体質が浮かび上がる。ジョーの定時連絡がないことで、FBIが自宅を訪ねたときの奥さんの言葉が全てを象徴している。「夫の生死より規則を破ったことが問題で、あなた達の失点になると」。暴力をふるい、殺しをするギャング・ヤクザの世界を肯定する気は全くないが、人を機械的にみるFBIの冷徹な対応は同じくらい肯定できない。そういった人の大切なものを最後のデップとパチーノの目は、観た人たちに教えてくれている気がした。[良:1票]