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<ネタバレ>ジャン・ギャバン、こんな若い頃でも貫録というか、オーラが有り過ぎてすでにブルーカラーの一介の労働者には見えないんですよね。その貫録から言って、もはやこの時期でも鉄道会社の重役クラスで十分通用する面構え。でもメチャクチャかっこいい。それぞれの登場人物のキャラクターが皆どこか破綻しているというか、共感するには程遠い設定のため、結果的に鉄路をひた走る、機関車の描写が映画が終わっても一番記憶に残ります。終始被害者面したヒロインをもっと悪女に仕立てた方が、映画としての纏まりが良くなったような気がします。ヒロインの立ち位置が中途半端なせいか、ギャバンが突然発作的に獣人化するクライマックスの描写が生きてこない。