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<ネタバレ>怖い!!演出が上手すぎる。アメリカ映画では、「エイリアン」「13日の金曜日」「エルム街の悪夢」のように、直接的に外敵が襲ってくるタイプばかりだが、この映画は逆の怖さを追及している。『貞子』は、最後まで姿を現さない。代わりに、観る者に間接的に恐怖を沸きあがらせる。たとえば、雑音を出すテレビ画像・ビデオ・絶叫する死体・歪んだ写真、そして電話のように。カメラワークにも工夫を凝らしていて、いかにも登場人物が、背後や暗がりや見えないところから襲われそうな角度にしている。それらによって観る者は、正体不明の存在に対して、えも知れぬ不気味な恐怖を抱くのだ。……それだけに、最後のテレビから出てきたシーンは少し残念だった。『貞子』は姿を現さないところにこそ、その怖さがあったのに…。