アメリカの暗部ともいえる要素を全編にわたり、自虐的にちりばめ .. >(続きを読む)
アメリカの暗部ともいえる要素を全編にわたり、自虐的にちりばめたあたりが風刺的な味わいで笑いにつながっている。犯罪や麻薬、銃社会はもとより、アメリカ車が大味で燃費が悪い事まで直接的に皮肉っている。殺戮兵器の開発、販売をする企業が警察のオーナーというのもわかりやすいほどのブラックな面白さだった。さらに、悪趣味といえるほどの過激な暴力描写で全体の印象をまとめ、大人のヒーロー映画として成立させた。 退廃的で暗い街角や廃工場の中で、ロボコップのボディーは光沢を失わず光り輝き、その未来的な美しさは映像的にも成功している。