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<ネタバレ>一見、類型的なヒーロー映画に見えるが、犯罪から街を浄化する為の暴力の是非を徹底して描く脚本が素晴らしい。罪悪感を持たない犯罪王キングピンと、自らの行動に苦悩するデアデビルは、悪の本質と暴力による正義の矛盾を明確に描いた。父親が犯罪者の下で働くという、かつての自分と同じ立場の少年が、デアデビルの正義の裁きに対し、恐怖で反応する場面が効果的。音により空間や物体を把握する能力は、法を逃れる犯罪者を映し出す比喩として捉えるのも可能。デアデビルの赤いスーツも貧民街の闇に意外なほどとけ込み、雰囲気を壊さない。