<ネタバレ>映画の主旨とは外れるかもしれないけども、どうも自分の中で不自 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>映画の主旨とは外れるかもしれないけども、どうも自分の中で不自然さが残ってしようがない。ベトナム女性をさらい、ひどいことをしたことについて主人公がその間違いを追求していくのが話の軸だろう。しかし、一方その少女以外の敵(ベトコン)はとりあえず殺してあたりまえ、超脇役、物語を進めるうえでとりあえず出てくるくらいに扱われている。casualtiesとは複数形になっているが、誰のことを指しているのだろうか。少女のような犠牲者が多くいるという意味か、それとも単純に戦争による犠牲者が多くいるという意味か。後者ならば題名と合わせたら内容の筋がよくわからないものになってしまう気がする。
話は変わるが、後半。信念を貫いた主人公が、裁かれた隊員たちの憎しみの念に圧迫される。正義は勝つ、めでたしで終わるわけでなく最後まで現実、リアルさを貫くところは逆に自然であったように思えた。しかしラストのバスからのシーンでは緊張がほぐれ、わりとマイルドに話を終わらせることができていると感じた。
キャストに関しては主役のJ・フォックスでは先入観が助けてしまった部分もあるが、迫力がたりなかったように思える。ショーン・ペンは作品の大事な部分の空気をしっかり作っていた。