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<ネタバレ>ありそうで無い話が次々に起こる不思議な物語。途中から忘れそうになってしまうけど、あの母親は間違いなく精神的に病んでいる。そんな病人が時代のヒロインとして祭り上げられることがもう病んだ社会への皮肉になっていると思う。ガープの嫁も「見つかったらやめる」という自分勝手な理由で浮気し続け、ばれてとんでもないことになったら「傷ついているのは自分だけだと思ってるの?」と開き直る。これも病気。意表をつかれたラストまで全編通じて伝わったことは、「女性とは性別ではなく、病名である」ということだった。