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<ネタバレ>ロマンチックなストーリーと岩井監督らしい映像美、切ないピアノ曲が見事に融合した傑作。ノスタルジーを撮らせたら右に出る者はいない、と個人的には思っているのだが中でもこの作品は別格である。全体的にゆったりと流れていくのだがハラハラさせられる場面も盛り込んであり飽きずに観ることができる。酒井、柏原の両者が中学時代のリアルな初々しさを好演している。ひとつ残念なのは、中山美穂が一人二役の為、冒頭の部分がわかりづらい点。もう少しわかりやすく差別化したほうが良かったと思う。しかしラストのオチは何度観ても心を揺さぶられるほど素晴らしい。本のタイトルが「失われた時をもとめて」だったのは今作のテーマを隠喩しているのだろう。