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<ネタバレ>これこそ映画史に残る名作、日本が世界に誇れる傑作であると私は自負する。初めて観たのは小学生の時だったが、その頃はシータとパズーの淡い恋愛、スリルある冒険活劇に胸を弾ませていたものだが、大人になって観返すとこれが痛切に自然破壊に対する警告を隠喩していることが理解できる。権力に目が眩んだ利己的な者たちが滅び、決して仲間を見捨てず自然を愛する者たちだけが最後に生き残る。シータとパズーを最終的に救ったものが木の根だったことがそれを象徴的に表しているのではないだろうか。映像・音楽・脚本すべてが素晴らしい。これは名作映画の必須条件だがこの映画はそれらをらくにクリアしている。二十年近くたってもまったく色褪せていない名作中の名作である。