アクターズスタジオインタヴューで、マーティン・スコセッシが「 .. >(続きを読む)[良:1票]
アクターズスタジオインタヴューで、マーティン・スコセッシが「『エデンの東』から、演技とは何か教わった」とコメントしていたのを聞いて、早速レンタルしてみた。素晴らしいの一言に尽きる。主要人物にそれぞれ見せ場となる場面があり、その見せ場となる場面で、素晴らしい演技を見せる俳優陣。これほどの素晴らしい演技を引き出したエリア・カザンの演出は凄い。
そしてこの作品の持つテーマもまたかなりヘビーだ。
愛とはなにか、善とはなにか、悪とは何か。この三つの、人間にとって切っても切れない重要なテーマを、観るものに突きつける。そのテーマを情緒豊かに、じっくりと見せていく。
型にはまった聖人のように生きていたとしても、愛を求める者に、望みどうりの愛を与えることはできないし、善も時には、正反対のものにとられる。愛を求める行為にもまた、善し悪しがある。例え悪人と呼ばれている者でも、愛を求め、悩み、恐れている。決して、絶対悪、絶対正義などないのだ。必要なのは、お互いを理解し、お互いに求め合い、思いやりを持つこと。それが愛のひとつの形なのではないかと、この作品を観て感じた。[良:1票]