既存の推理物と、ある種一線を画す傑作。例えば、一連の横溝作品 .. >(続きを読む)
既存の推理物と、ある種一線を画す傑作。例えば、一連の横溝作品が伝統的な懐石料理なら、こちらはちょっと小粋なフランス料理かイタリアンといったところか。しかも路地裏にありそうな、隠れた名店って感じ。登場人物も少なく、舞台もほぼ洋館しか出てこない。この限られた素材(極上だが)で、ここまで上質の料理(作品)に仕上げたシェフ(篠原監督)の腕に乾杯! とにかく、雰囲気作りが絶妙。あと、登場人物の駆け引き・台詞のやり取りで魅せている作品だから、舞台でやってみても面白そうな感じ。女優陣のバトル、生で観てみたい。