相変わらずというかいつも通りというか、映画館であんまり画は観 .. >(続きを読む)
相変わらずというかいつも通りというか、映画館であんまり画は観ない。代わりに音楽を聴く。
本作では冒頭の音楽のミスリードぶりにヤラレて、最初の1時間はほとんど音楽のみに集中してしまった(まあ主演二人の鼻は別として)。この映画の音は甘い。とてつもなく甘い。普通この手の作品でリズムを刻まない音楽を入れないわけがないのだ。なのに、こんな甘いメロディに耳を委ねる心地よさが、フランスらしいドライで残酷な物語を中和させ、観る者の心を最後まで引っ張って行ってくれる。本作はストーリーや宣伝のターゲットと違って、女性の観客にもオススメだろう。劇伴としてとてもいい仕事だと思う。
というワケで、宣言したい。
この作品は『東京ゾンビ』と志を同じくした音楽哲学で綴られている!
…あっそこ石投げない!