『砂の惑星』を映画館で見て以来、この監督は「存在しないもの」 .. >(続きを読む)
『砂の惑星』を映画館で見て以来、この監督は「存在しないもの」として扱ってきたので、オイラ的には初リンチ。
先週、ハネケ映画祭でスイッチが入ってしまったおかげで、オイラの脳内ビデオプレーヤーが活性化してしまいました。2時間の映画なら、観終わって数時間くらいは脳内再生可能な状態です。
で、「マルホ観るなら今しかねーだろ!」って借りてきましたよ。
いい具合にヒネクレた映画だったと思います。でもこれよりシャルロット・ゲーンズブールが怪演した『アンナ・オズ』の方が複雑な迷宮を楽しめるんだがなあ。ハリウッド作品でないと、やっぱ注目度低いのかなあ…あ、監督の目的は夢破れた少女の絶望にある、ってのはわかってますよ。まっ白な幸せを描く事で、奥底の絶望の深さを表現するという…でもハネケを続けて3本観た後のオイラにはわかりやすすぎだ(結局ソコで評価するんかい…なんか「どっからでもかかって来なさい」モードですな)。
オイラにとってナオミ・ワッツは素直な感情移入を許す女優さんで、特に本作では2回のリハーサルのシーンで「玉虫色の純白」という摩訶不思議なモノを見せてくれます。なので後半のおっぱい丸出しはちょっとキツかったかなぁ…黒い方の彼女はイマイチでした。