昨今のCGクリーチャーを観て感心させられることはあっても、ハ .. >(続きを読む)
昨今のCGクリーチャーを観て感心させられることはあっても、ハリーハウゼンのダイナメーションクリーチャーのように観た者を心の底から圧倒し、時として恍惚の表情さえ抱かせるようなことは皆無であろう。確かにお互い人の手により造られたものではある。しかしデジタルより生まれたシンボルは所詮ゼロと1のカタチ無きデータの羅列にすぎず、魂と心血の注がれた実在の有形にかなうはずも無いのである。それが証拠に画面からにじみ出る揺らぎ。人は、世界は、生命は、常に揺らぐ物なのである。