古い映画なのに今観ても新鮮な映画がある。その逆の古臭い映画も .. >(続きを読む)
古い映画なのに今観ても新鮮な映画がある。その逆の古臭い映画もある。今観るとノスタルジックな気分にさせてくれる映画もあるし、時代を超えて全然古さを感じさせない映画もある。しかし、この映画は、時が経てば経つほどに、本来持っていたバカの香りがドンドン強烈になり時代を超えて完成された、例えてゆうなら、倉庫の中で時間をかけて熟成されるワインのような映画である。もし時間が逆行し1977年の世界になり、この映画を初めて観たとしたなら「なんだ、この変な映画は0点」となっていた。だけど、この映画を、平成の時代に初めて観たからこそ、自分は、この映画に7点をつけられる。例えば三池崇史監督が、頭のネジをかなりゆるめて、狂気のバカホラーを撮ったとしても、今、この映画のテイストを作り出す事は多分不可能だろう。バター臭いエロ、恥ずかしい演技、時代遅れの台詞、おそらく狙ったバカ演出、そのマトがちょっとずれてる不気味な世界観、失笑のギャグ、チープとゆうより無理やりな特撮、突っ込まずにはいられない音響、クンフーの衣装、そして、時代を変えた時間、その全ての要素が微妙なバランスで合わさり、この乙女チックバカホラー映画の奇跡のテイストを生み出したんだと思う。今、飲むからこそ、よーやくかなり酔える映画になったのである。今までこの映画を観ずにねかせていてよかった~。オッシャレ~!