精神的不具や肉体的障害といったテーマに対してアカデミー賞は下 .. >(続きを読む)
精神的不具や肉体的障害といったテーマに対してアカデミー賞は下駄を履かせすぎる(甘すぎる)と、淀川御大がどこかの本で苦言を呈していました。確かに、「これがオスカーかいな?」との疑問がないわけではないです。ワイルダー作品に関する世間的ランクとしても、さほど人気作とはいえますまい。ただ、アル中一歩手前の自分としては、R・ミランドの心理がよーーーく分かります。酒が欲しいとか飲みたいとか、最早そういう次元の話ではないんですよね。とにかく体内に入れないことには、呼吸することさえ苦しい、視野に入るものすべてに腹が立つ、といった精神的圧迫感なんです。以前、引っ越しをした時の話ですが、片付けを一段落させた後に「さて、一杯いくか」と思ったところ、冷蔵庫に何もないことに気づき、慌てて近所のコンビニに走ったものの酒を置いていないクサレ店であることが判明、鬼のような形相で周囲500メートル四方を駆けずり回り、その道中では、すれ違う際に肩がぶつかった人を殴りつけ(その時の人、スイマセンデシタ…)、角からいきなり無灯火で飛び出してきた自転車を突き倒し(本当にスイマセン…)、閉まっていた酒屋のシャッターを数度にわたり蹴り上げ(重ね重ねスイマセン…)、文字通りの一大騒動でした。そして、ようやく手にしたブツを食道に注入した時の快感ときたら…すいません、どうでもいい話でした(苦笑)。