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<ネタバレ>不思議な機織り機(はたおり機)を信じて「自分たちのやっていることは正義である」と自分に言い聞かして(?)活動を行っている暗殺組織と、人生に面白さを見いだせない平凡な青年が組織に振り回される話。
序盤で主人公の青年が組織のアジトに来た際、無神経な物言いで「殺しをやるのか?」と聞いたとき、まわりの人たちが黙り込んでしまうシーンがあるが、今思うと機織り機に対する信仰と懐疑心を感じる。スローンの言うように、確かに「重い話題」だ。
主人公の殺しのターゲットが実は本当のお父さんであること、スローンが仕組んだことであること等のどんでん返しによくある、ストーリーの無理さがなく、すんなり受け入れられた。また、フォックスが非常に残虐にお父さんを殺されており、それが機織り機への信仰を強め、最後の最後まで機織り機への信仰を捨てなかったのも、とても納得。アクションに関しては、特殊能力を駆使して殺しに行くのもスーパーマンすぎず、普通の殺し屋でもなく、アクションに華を添える程度になっているのが逆に良かった。
ただし、死ぬシーンは血がたくさん出たり残虐だったりと、R15であることもかなり納得(笑)ちょっと残念。もう少し抑えても表現できたのでは。
といったことですが、全体的には満足のデキでした。