舞台となる村に家が4件しか無いように見える貧しい空間表現。田 .. >(続きを読む)
舞台となる村に家が4件しか無いように見える貧しい空間表現。田舎の闇夜の漆黒は全くと言っていいほど表現されておらず、光源がどこにあるのか不明のLED的な白い光が村を覆う。追い詰められた者の狂気がぜーんぜん伝わってこないペラペラな主役の演技。ファミコンのBGMのような頓狂この上ない音楽。これらから演出の安さは開始5分で分かるので、重厚さを求めなければ特に不自由は感じない。この作品に期待するのはエロ描写の真剣度だけだから、文学性や気取った所が全くない演出はむしろ好感が持てる。しかし肝心の裸は、総じて乳さえ出しておけばいいだろうという安直さが感じられ残念。結局ボカシが入るのなら騎乗位は女性を後ろから撮って欲しいものだ。尻派としては下半身のボリュームを感じたいのだ。女優さんの性反応もそれぞれ頑張っているとはいえ想像の範囲内。五月みどりの濡れ場は初見だったが、意外に凄みのない商売女的な反応。まあ彼女はそんなものかもしれないと妙に納得。コメットさんが脱いだらさぞ珍奇だろうと期待したがそれは無かった。映画冒頭ずうとるび新井が、温泉場の土産物の卑猥な写真を純真な古尾谷に見せるエピソードがある。ささいな小道具とはいえ、なかなか扇情的な写真で監督の見識を感じた。これをちゃんとアップで映したのも爽やかだが、エロさという点ではそこが頂点だったのは寂しい。できれば春川ますみのような本物のスケベを起用して、シビれるようなエロさを感じさせて欲しかった。